お釈迦様が教える みんなの道徳
仏教に基づいた道徳観をわかりやすくお伝えします。
小さいお子様には、ぜひ、ご両親が読み聞かせて、 仏教について、いっしょに考える きっかけとしていただければと思います。
日々の正しい生活習慣が、正しい心につながります。
素直で、まっすぐな心を育めば、間違った行動につながることもないでしょう。
ご両親が、お子様と一緒に、心安らかで、
かけがえのない時間を過ごされることを願います。
お釈迦様の教えの真意は、苦しみを離れた「真の幸福」を得ることにあります。
そのためにはまず「善と悪」をよく知り、
「善い習慣」を身につける必要があります。
「善い習慣」とは社会の法律や規則を守るだけではなく、
道徳的、倫理的にも正しい生活をすることです。
そのためには、まわりの全てのものへ「思いやり」をもつことが肝要です。
お釈迦様は、私たちが生きている世界のあらゆるものが、
相依り合って存在できていることを教えてくださいました。
私たちは、まわりの全てのものから何らかの恩恵を受けて生きているのです。
私たちは昔から、そのつながりに感謝し、「おかげさま」という言葉と共に、
道徳に基づいた生活を送ってきました。
まわりのものを思いやり、そして行動することが「善」であり、
「真の幸福」へ至るための功徳となります。お釈迦様はそれを利他行と説かれ、
自分を勘定に入れない、慈悲の心を根本とした菩薩の行いとしています。
「みんなの道徳」は、子供たち一人一人が、強くやさしい心を育み、まわりのものを思いやり、
行動する人になれるようにとの願いを込めて、お釈迦様の考えを平易な言葉で紹介したものです。
仏様が衆生を思う気持ちは、母親がわが子を大切に思う気持ちにたとえられることがあります。
子供たちがご両親の愛情を感じながら、
仏教に基づいた道徳観を身につける一助となれば、これ以上の喜びはありません。